2025年の1か月の生活費(二人以上の世帯)
総務省統計局の家計調査によると、2025年の二人以上の世帯の消費支出は、1世帯あたり1か月平均314,001円(年額にすると約376.8万円)でした。費目別では食料が89,754円で最も多く、エンゲル係数(消費支出に占める食料の割合)は28.6%です。続いて、交際費や仕送り金、理美容などを含む「その他の消費支出」が54,387円、自動車関係費や通信費を含む「交通・通信」が45,562円となっています。
家計調査の用途分類による10大費目。棒にカーソルを合わせる(長押しする)と金額が表示されます。
世帯人数で生活費はどう変わるか
世帯人員別に見ると、2人世帯の281,014円に対して4人世帯は362,923円で、人数が2倍になっても支出は約1.29倍にとどまります。住まいや光熱費、車などは家族で共有できるため、1人あたりの支出は2人世帯の約140,507円から4人世帯の約90,731円へと小さくなります。一方、教育費は2人世帯の417円に対して4人世帯では33,198円と、子どもがいる世帯で大きく増えます。
勤労者世帯は、二人以上の世帯のうち世帯主が会社や官公庁などに勤めている世帯です。
| 費目 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | 6人以上 | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 食料 | 79,340 | 92,240 | 103,384 | 112,019 | 123,241 | 89,754 |
| 住居 | 20,739 | 17,629 | 17,245 | 11,968 | 13,885 | 18,665 |
| 光熱・水道 | 22,691 | 25,626 | 25,942 | 28,271 | 33,534 | 24,544 |
| 家具・家事用品 | 11,564 | 13,475 | 14,292 | 16,021 | 14,003 | 12,869 |
| 被服及び履物 | 7,257 | 10,034 | 13,523 | 14,629 | 15,115 | 9,702 |
| 保健医療 | 16,280 | 16,445 | 14,392 | 14,007 | 12,876 | 15,785 |
| 交通・通信 | 39,516 | 49,752 | 53,213 | 49,714 | 54,881 | 45,562 |
| 教育 | 417 | 10,887 | 33,198 | 36,470 | 36,604 | 11,936 |
| 教養娯楽 | 28,411 | 29,433 | 36,710 | 35,859 | 36,390 | 30,796 |
| その他の消費支出 | 54,799 | 58,525 | 51,025 | 45,298 | 46,976 | 54,387 |
| 消費支出(合計) | 281,014 | 324,047 | 362,923 | 364,255 | 387,505 | 314,001 |
| 1人あたり(当サイトの計算) | 140,507 | 108,016 | 90,731 | 72,851 | 61,509 | 109,408 |
| エンゲル係数(%) | 28.2 | 28.5 | 28.5 | 30.8 | 31.8 | 28.6 |
| 世帯主の平均年齢(歳) | 68.5 | 58.3 | 48.9 | 47.9 | 52.9 | 60.7 |
2人世帯は世帯主の平均年齢が68.5歳と高く、高齢の夫婦のみの世帯が多く含まれます。人数別の差には、人数そのものだけでなく、年齢や働いている人の数の違いも表れている点に注意してください。
勤労者世帯の収入と支出
勤労者世帯の実収入(税込みの収入)は1か月平均653,901円で、税金・社会保険料などの非消費支出121,493円を引いた可処分所得(いわゆる手取り)は532,408円でした。消費支出は346,297円で、可処分所得に対する割合(平均消費性向)は65.0%、残りの186,111円が貯蓄やローンの返済などに回る「黒字」です。計算機に手取りを入れると、あなたの消費性向を同じ人数の勤労者世帯と比べられます。
| 項目 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | 6人以上 | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 実収入 | 561,890 | 643,084 | 741,397 | 726,735 | 702,644 | 653,901 |
| 非消費支出 | 105,977 | 118,636 | 140,757 | 124,949 | 114,885 | 121,493 |
| 可処分所得 | 455,913 | 524,448 | 600,640 | 601,786 | 587,759 | 532,408 |
| 消費支出 | 317,202 | 341,655 | 372,589 | 370,474 | 399,822 | 346,297 |
| 黒字 | 138,711 | 182,793 | 228,050 | 231,312 | 187,937 | 186,111 |
| 平均消費性向(%) | 69.6 | 65.1 | 62.0 | 61.6 | 68.0 | 65.0 |
比べるときの注意点
住居費が少なく見える理由
二人以上の世帯の「住居」は18,665円と少なく見えますが、これは持家率が87.3%と高く、家賃・地代を払っている世帯が11.7%にとどまるためです。住宅ローンの返済は「消費支出」ではなく「実支出以外の支払」に入るので、住居費には含まれません。賃貸住宅に住んでいる場合や、ローンを返済中の場合は、住居費の比較は参考程度にしてください。
単身世帯は含まれません
このページのデータは「二人以上の世帯」の結果です。一人暮らしの世帯(単身世帯)は別の集計で、支出の構成も大きく異なります。また、平均値は、支出が特に多い世帯があるとその分だけ引き上げられる性質があり、「ふつうの世帯の支出」とは必ずしも一致しません。
費目の分け方
家計調査の10大費目は、消費者物価指数の10大費目とほぼ同じですが、最後の「その他の消費支出」(交際費・仕送り金・理美容・こづかいなど)が物価指数の「諸雑費」と範囲が異なります。家計簿アプリの分類とも違うことがあるので、たとえばスマホ代は「交通・通信」、医療保険の保険料は消費支出に含まれない、といった点に注意して入れてください。計算結果は統計の平均との比較の目安で、家計の良し悪しを判断するものではありません。
よくある質問
- 家計調査とは何ですか?
- 総務省統計局が毎月行っている調査で、全国から選ばれた約9千世帯が家計簿をつけ、収入と支出を記録します。消費の動向の把握や、生活保護基準の検討などに使われています。
- 平均より支出が多いと問題ですか?
- 平均は、年齢・住まい・地域・働き方の違う世帯をまとめた値です。持ち家か賃貸か、車が必要な地域か、子どもの年齢などで支出は大きく変わるため、平均との差は家計を見直すきっかけの目安と考えてください。
- 住宅ローンの返済は住居費に入りますか?
- 入りません。家計調査では、住宅ローンの返済は消費支出ではなく「土地家屋借金返済」として別に集計されます。ローン返済中の世帯は、住居費の平均と比べるときに注意が必要です。
- 一人暮らしの平均はありますか?
- 家計調査には単身世帯の集計もありますが、このページは二人以上の世帯の世帯人員別の結果を扱っています。単身世帯は支出の構成が大きく異なるため、同じ表では比べていません。
- データはいつ更新されますか?
- 年平均の詳細な結果は、毎年2月上旬に前年分が公表されます。当サイトは公表を確認して差し替えます。
最終更新日: 2026-10-30